こやまクリニックの特色(2)~全自動システムによるオンラインHDF
最も毒性の強い尿毒素は、中分子量以上の大きな分子です。しかし普通の血液透析(HD)療法では小さな分子を除去するにとどまるためにそうした毒性の強い尿毒素を十分には取り除くことはできず、様々な症状を引き起こす原因となってきました。
一方、大きな分子量の尿毒素をも十分に取り除く最良の血液浄化法が、この新しいシステムの血液濾過透析(HDF)です。実際に、オンラインHDF療法(大量液置換HDF)は透析者の人生の質を大きく高め、寿命も延ばすことが証明されています。

当クリニックでは2009年3月にJMS社の全自動コンソール「GC-110N」を導入しました。こやまクリニックの現施設は全自動システムによるオンラインHDFを行うことを前提に建築されており、今回ようやく念願が叶った形となりました。
同コンソールではオンラインHDF以外にも間歇補液血液透析(間歇補液HD)の実施が可能です。当院ではオンラインHDF実施の要件を満たす適応症の無い方もより質の高い透析を受けられるよう、この新しい療法をお勧めしています。
「GC-110N」は専用のコンピューターシステムによって自動制御されており、従来の透析装置とは異なり透析の作業過程が自動で進められる仕組みとなっています。
全自動化のメリットとしては、作業の効率化や人的ミスの抑止が挙げられます。
当システムの導入により、透析開始前・透析中・透析終了時のいずれにおいてもスタッフが透析者の皆さんにより細やかなケアを行う余裕が生まれました。
今後もこの態勢でスムーズかつ充実した医療を提供していきたいと考えています。
(以前の形での無条件での全床オンラインHDFは中止し、[ 適応病名のある方のみへの実施、ヘモダイアフィルターの使用等 ] に従ったオンラインHDFを施行してまいりましたが、現在は一時的に休止しています。
これは専用コンソールの認可が先行して実施された一方で依然としてオンラインHDF療法そのものに関する正式対応が待たれている中、2010年初夏にオンラインHDF実施に関する厚生労働省の見解とされる諸条件が複数方面を通じて示されたことによる措置です。当院では正式情報の確認が取れ、見通しがついた段階ですみやかにオンラインHDFを再開する予定です。)
写真中の装置紹介
写真(左)
- JMS社 透析用コンソール 「GC-110N」 (全34床に対し34台設置)
- JMS社 マルチフローポンプ 「MF-01」
- JMS社 精密濾過フィルター 「JP-80」



